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天保異聞 妖奇士 幕間「ヒトハアヤシ」

うむ、ついに終わってしまいましたね、妖奇士。
お話としては、かなり無難な終わり方の様に思えたものの、続きはOVAシリーズと言う事で、一応の区切りは今回で・・・と言う感じだったのかな。

奇士

前島聖天にて、その真上に存在する江戸城を陥落させることを目的とする西の者達。
アトルを囮とし、前島聖天の地下水脈から“4本目の首”を出現させる。
それは百足の姿をした妖夷。
神話では、よく蛇と相争うのが百足だった。
蛇とは即ち竜、天つ神を表す。
対して、百足は国つ神の護り神であったのかもしれない。

現在、江戸城の中では、1人の赤子が生まれようとしていた。
それは、今度こそ男の子かと待ち望まれる将軍家の子孫。
その子に、徳川への恨みに満ち満ちた百足妖夷を取り憑かせれば、忽ちこの国を滅ぼさんとする悪鬼の誕生と言う訳だ。

そこに現れたのが鳥居&小笠原。
「ワシが守りたいのは、水野様でも、地位でも無い。この徳川の世じゃ・・・」
そう呟く鳥居さんが、異様に良い人に見えてしまいました。
え~っとぉ、今までの悪の権化的印象とは、180度違うんですけど~。
最終話近くで、ここまで正反対な雰囲気を醸し出す人も、かなり珍しいんじゃないかな。
小笠原と共闘する様子は、見ていて微笑ましくさえ感じてしまいました。

妖夷を身に纏う西の者達。
・・・って、何ですか、その着ぐるみは!!!
アルマジロの身体に、面を付けた顔だけが浮いて見えて、思わず噴き出しそうになってしまったじゃないのよん。
マジでギャグとしか、思えないんですが・・・( ̄∇ ̄;)

鳥居の傍に随従していた者の正体は、先週元閥にバッサリ殺られたはずの往ちゃんでした。
元閥の“元”は、人の始まりを表す。
よって、竜に成りかけていた往ちゃんは、元閥の漢神を使用する事によって、元の姿に立ち返る事が出来た様です。
やはり、あの叢雲剣で、人を斬る事は不可能だったと。

自分を縛っていたものが何だったのか、確かめたかったと話す元閥。
が、その正体が百足だと知って、もうどうでも良くなっちまったらしい。
やっぱ、元閥って、美しいものにしか興味無いんでしょうかね~。

さて、お次は漢神のオンパレード。
元閥のもう1つの漢神、“閥”。
閥と言う文字には罪人を成敗するための戈が含まれている。
放三郎の、悪霊を殴り祓う事を意味する“放”からは、何じゃこりゃ~!!
もしかしなくても、メリケンサック・・・??
何だかこの時代に、似つかわしくないな~(´▽`;)
んで持って、鳥居から出現した漢神は、“鳥”擬きとなって奇士達の足となり、ラスボスっぽい西の者の1人が乗り込んだ百足妖夷に向かい、奇士全員にて一斉攻撃!!!
いやぁ~、まさに時代劇っぽい、天晴れな連携プレイでございました♪

ラストは異界に迷い込んだアトルを、「アトル、オレにはお前が必要だ」「オレがお前を救うんじゃない。アトル、お前がオレを救ってくれていたんだ」な~んて、往ちゃん的殺し文句でズバッと乙女のハートを射抜き、見事一件落着☆
さすが39歳のオヤジ、年端のゆかぬ女の子の扱いなんて手馴れたもんです。
・・・と言うか、まぁ結論的には、今回で無理矢理終了させるべく、簡単に纏めちゃった感は決して否めず・・・ってところでしょうか。
しかしながら、ラストの“異界=物語”“人は、物語なしに生きてはゆけない”と言う考え方には、妙に納得出来てしまいました。

妖奇士、TVアニメとしてはあまり視聴率の取れる作品ではなかったのかもしれませんが、個人的には、見ていて純粋に楽しむ事の出来る、良き作品の様に思えました。

では、最後にコメント&TB等でお世話になった方々、関連記事を読んで下さった皆様、半年間、本当にありがとうございました。

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天保異聞 妖奇士 第24話「後南朝幻想」

今回は最終回を目前に、次々と様々な事実が明らかにされました。

西の者

まずは、“西の者”達について。
嘗て天皇家は、北朝と南朝に分かれて争っていた。
やがて、両陣は合一されたものの、南朝はそれに不満、独自に血統を保とうとした。
これを、後南朝と言う。
だがしかし、それも50年足らずで滅ぼされ・・・と言うのは立前で、実際は、山の中に潜み、細々と生き長らえていたらしい。
消滅したはずの帝の血統。
それが、西の者達の正体なのだと・・・。
彼らの目的は、幕府を倒す事。
そして、西の者達は、天つ神の血によって、妖夷を纏う事さえ出来るのだと言う。

「我等は幕府を廃し、この世を神世に戻さんとする者なり!!」
そう叫んだ西の者の1人が、アトルの呼び出した巨大妖夷【祗影】の中に、颯爽と乗り込む。
しかしながら、御札塗れのコクピットまで内臓されちゃって、すごいゾ、妖夷ロボ!!!
まさかのまさかで妖夷=纏うもの・・・だな~んて発想は、浮かびもしなかったなぁ・・・。
これは、魂消た( ̄∇ ̄;)
それにしても、妖夷を猛らせる目的で舞う、宰蔵の踊りを真似た西の者の男性。
顔が違うだけなのに、随分気持ち悪いじゃないのっΣ(゚Д゚;)!!
やっぱ、人間にとってマスクは、かな~り重要なものなのだと、今更ながら再認識☆

んで持って、ラスト。
第2形態に進化した【駁】から戻り損ねた往ちゃんが、マジで怖ぇ。
そして、西の者達から元閥に手渡された剣。
それは、嘗て八岐大蛇の体内から出て来たと言われる神の剣。
熱田の神宮に奉納されていたはずの、叢雲剣。
神官である元閥は、天つ神の血を引く者の命に従い、容赦無く往ちゃんをバッサリ★
・・・って、お~い、って感じでしたが、まぁ、その剣は“人を裁つ剣にあらず、ただ竜のみを裁つ”と噂される代物ですし、おそらく往ちゃんは死んでないだろうと思う訳ですよ。
斬られたのは、往ちゃんの中に潜む竜の部分のみ!!!
と、勝手に想像してしまいましたが、本当に大丈夫なのだろ~か(汗)
次回はいよいよ最終回。
どんな結末が見られるのか、非常に楽しみですっ!!

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天保異聞 妖奇士 第23話「印旛沼古堀筋御普請」

降りしきる雨の中、水面にぽっかりと開いた異界への入り口へ接近するアトル。

アトル

「何で人は死ぬ。何で苦しむ。こんな世に何の意味がある。」
そう呟きながら振り返ったアトルの周囲を覆う水飛沫。
その直後に、往ちゃん達の見たものは、黒く巨大な妖夷の頭部に佇む無表情なアトルの姿だった・・・。
いやぁ~、最終回を目前にまさかの展開になって来ましたね。
もしかして、ラスボスはアトルΣ(゚Д゚;)?!!・・・みたいな。

印旛沼に出ると言う妖怪“黒坊主”
だが、それは工事を中止させるべく用いられた虚言に他ならなかった。
江戸にやって来た少年・太作は奇士達に助けを求める。
それは、最初は噂を広めるためについた嘘が現実のものとなってしまったため。
印旛沼に現れた妖夷は、人と妖夷の混じり合った混合体。
蛙の姿となってしまった両親と仲間達。
どうやら、印旛沼に妖夷を持ち込んだのは、アクラム集団こと“西の者”達の様だが・・・。
“新たな首を目覚めさせるため”
やっと真の目的らしき事を語った彼ら。
・・・が、“首”とはいったい何なのだろう??
まさかのまさかで、『いろはにほへと』とリンクなんかしてないよね~( ̄∇ ̄;)

工事を成功に導くため、お忍びにて印旛沼にやって来た鳥居一行。
「印旛沼が一度氾濫すれば、利根川一帯が水没する。多くの田が潰れ、利根川を通る荷が江戸に来なくなる。この普請は、それらの災いから民を救うためだ」
そう語る鳥居は、確かに正しい。
だが、アトルは重い労働や疫病に苦しむ人々を見捨てる事が出来ない。
そして、故意に妖夷となって襲い掛かった太作が斬り捨てられる光景を目の当たりにしたアトルは・・・・・

“この世には答えの無い問いが幾らでもある”
“仕方が無かったんだ”

そんな大人的理由に、到底納得など出来るはずも無い、彼女のガラス細工の様な繊細な心は、ついに崩壊の道を辿る事になってしまった。
いや、しかしながら、まだ彼女の精神を救出する方法は皆無とは限らない。
そんな複雑なラストを迎え、次回へ引き続くこのお話。
どうか、アトルの心が明るき健全を取り戻さん事を・・・!!!

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天保異聞 妖奇士 第22話「帰ってこないヨッパライ」

今回は、藩の犯した不祥事の責任を取り、切腹を言い渡される状況にある男を救うべく、アトルが奔走しちゃうお話。

アトル&狐

岡田の所属する藩が犯した罪。
それは、朝鮮の領土である竹島(現代のウルルン島、かつては松島と呼ばれた)にて竹を買い、それを売ってしまった事。
当時は、異国との交易は厳しく取り締まられていた訳ですからね~。

岡田さんは悪くない。
だが、切腹を命じるであろう殿様自身も悪くはない。
思いの拠り所を追求したアトルは、ある人物との対面を決意する。

異国との商いを禁じる人物・鳥居と向き合うアトル。
が、「異国と交われば、そこに諍いが起きる」「案外日本人は閉じこめられるのが好きなのかもしれんぞ」等々と返され、イスパニアの件を持ち出されたアトルは、反論する事さえ儘ならない。

んで持って、今度は久々に登場の豊川狐。
酒の妖夷を作ってしまった者の居所を問うアトルに、案内の式狐を授けてくれました。
一瞬、何でそんな事知りたがるんだ?!!
と、思ったのですが、どうやら岡田さんを、誰の手も届かない異界へ送ってあげようとしたらしく・・・。
よって、異界への道を見つける事が必要事項となってしまった訳です。
が、異界への道は妖夷達も必死に探しているものだったみたい(´д`;)

“酒”と言う文字は、酒樽の形を示したもの。
妖夷を作り出した者は、その酒樽で毎度の様に酒を買わされに来る、飲んだくれオヤジの娘子だった。
酔っぱらうと暴力を振るう最低な男親。
が、その娘は、“あの時の父さんは、父さんじゃないんです”と語るらしく、何て出来た娘なんだぁぁ~。・゚・(ノД`)・゚・。

異界を開くため、娘の背中を押すように諭す式狐。
本当の父親を認める事が出来ず、妖夷も作成済み、後は、一刻も早くこの世にいたくなくなる様な事をすれば良い・・・。
が、アトルはその案を実行に移す事が出来ず、肩に乗った式狐が、「この女(アマ)あぁぁ~っ!!!」・・・って、めっちゃ怖ぇΣ( ̄□ ̄;)!!
タチコマみたいな可愛い声して、何ちゅ~変わり様?!!

後は、往ちゃんの乱暴且つ強制的な行動で、一件落着かと思いきや、実は何の解決にも至ってはいない状況。
酒樽の妖夷は再びいつ現れるとも限らない。
そして、異界を求める者も跡を絶たないであろう・・・。
結局岡田さんは、切腹を命じられ、最期に「面白かったな、あの馬鹿騒ぎは・・・」と一言。
最後の晩餐を終えた彼は、死の世界へと旅立って行きました。

今回は、何と言うか、人生の無常を感じるお話でした。
うん、やっぱ妖奇士って良いよね。
それも人気不調のため、あと数回で終わってしまう(実質的には打ち切り??)のかと思うと、とても悲しく感じます。
残り少なくなってしまいましたが、私は最後まで妖奇士を応援したいと思います!!!

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